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「リオンさん、少しよろしいでしょうか」
「…………………………」(一瞥した後シャルティエの手入れ再開)
「……あの…リオンさん?」
「…………………………」(黙々とシャルティエの手入れ中)

『坊ちゃ~ん。フィリアが戸惑ってるじゃないですか』
『そうじゃそうじゃ。フィリアが可哀相じゃ。返事くらいせんか』

「よろしいのですよ、お二人とも。わたくしは別に気にしておりませんわ。お忙しいようですし、また後で――」
「(…ハァ)……なんだ」
「えっ? あ、いえ、大したことではありませんので、シャルティエさんのお手入れが済んだ頃に改めて参りま――」
「今でいい」
「……ですが、お忙しいのでは?」
「忙しいなら始めから追い返している。それに、シャルの手入れくらい話を聞きながらでもできる」

『僕の手入れは片手間ですか……(泣)』
『それにしても……話を聞くつもりなら、拒絶するように無言で作業をせんでもいいじゃろうに』
『あ、それ違いますよクレメンテ老。さっきの態度はね、スタンやルーティなら僕の手入れを理由に追い返すけどフィリアだから追い返す必要がなくて、だからといって即手入れを中断して迎え入れるのも照れくさいから、結果無言を貫くしかな』


ゴン


「――で? 何の用だ、フィリア」
「あの…シャルティエさんのコアクリスタルは大丈夫ですか…?(汗)」
「気にするな」(スパ)
「そ、そう言われましても……」
「それより、さっきから何を後ろに隠している?」
「えっ? き、気付いてらしたんですか?」
「当たり前だ。不自然に両手が背に回っていたら、誰だって気付――………………いや、気付かないバカが近くにいたな。
それはともかく、隠しているものが用事か?」
「あ、はい、そうですわ。これをリオンさんに、と」(ス…)
「? ――っ!?」

『あ、プリンだ。手作りみたいだけど、フィリアが作ったの?』(さりげなく復活)

「はい」(にっこり)
「な、何故、僕にソレを?」
「賞味期限の迫った食材でお菓子を作っていたんです。それで、リオンさんにも食べていただこうかと。確か、甘いものはお嫌いじゃありませんでしたよね?」
「…………………………」

『むしろ大好』


ゴリッ


『――雉も鳴かずば打たれまいて……』(ぼそり)

「……リオンさん?」(←気付いてない)
「……………………別に好きなわけじゃないが、せっかく作ってきてくれたものだからな。食べてやる」
「ふふっ、ありがとうございます」(にっこり)
「……ふんっ///」
「では、紅茶も用意してまいりますわね」







『……坊ちゃん。実はかなり嬉しいでしょ?』
「うるさい」
『嬉しくないわけないよねー。プリンだし、フィリアお手製だし』
「黙れ」

『素直じゃないんだから』

「………………ふっ」


スタスタスタ ガラッ ぽいっ☆


『わぁぁぁぁあぁぁっ!? ごめんなさい坊ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁんんんんん・・・・・・』(エコー)






お題配布元:蝉時雨

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